小夏の大冒険

ちよつとした違和感から世界の秘密へ思考は冒険する

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焼肉知らず

27歳になるまで、焼肉もキムチも食べたことがなかった。

生まれ育った北海道にはジンギスカンというものがあったので、鉄板で肉を焼く系の料理はそれで間に合ってて、他に必要を感じなかった。
ていうか焼肉という名称の料理が存在することをかなり大人になるまで知らなかったのだ!
焼肉とは焼いた肉の総称であり、だからステーキもバーベキューも焼き鳥もみ~んな「焼肉」なんだと思っていたよ~~~!
「鉄板焼き」という言い方をされることもあったが、
「そりゃ鉄板で焼けば鉄板焼きでしょ。鉄板で何を焼いても」
という、ひじょ~~にアバウトな捉え方しかしてこなかった。だから昔のあたしにはお好み焼きももんじゃ焼きも鉄板焼きだった。

そして「焼肉」という料理は半島系の食べ物だということもすぐにはピンとこなかった。
いやはや、教育の効果というか洗脳の恐ろしさというか。
たぶん…

ウチは両親共にかなり右寄りで、半島系には差別意識のあるヒト達だった。
そんなんであたしも、あっちの方に興味を持たないように育てられたフシもある。
→結果として差別できるほどの知識もなく育ってしまったというのがほんとのところ。
右寄りなくせに、仕事上のつき合いで赤旗新聞をとらされてたりしたけど。
(親はとるだけとって読もうともしなかったが、あたしは日曜版とか時々読んでた。『はだしのゲン』はそれで読んだ)


もちろんテレビをつけると「焼肉のたれ」や「キムチの素」のCMをやっていたけど、キムチの素は自分には──フツーの日本人には関係ない商品だと思っていた。
「自分も、それを食べてもよい」ということに長いこと気づかずにいた。

焼肉のタレに至っては・・・
ある時母はあたしに「ジンギスカンのタレ買ってきて」とおつかいを言い渡した。
スーパーの棚からそれらしき商品をとって買って帰ると、
「これ焼肉のタレだよ。違うでしょう」
と言われたが、何が違うのかわけわかんなかった。
ジンギスカンだって焼いた肉じゃないか、だったら焼肉のタレでいーじゃねーかよとしか思えなかったのだ。
いや、マジで。
恐らく本当のジンギスカンのタレも、焼肉のタレの近くに並んであったはずなのだが、同じものだとしか思えなかった。
完全に混同していた。


20代前半までのあたしの東アジア音痴ぶりときたら、
台湾……バナナ
香港……売り飛ばしてやる、または1997年にイギリスから中国へ還る所
韓国……受験戦争の厳しい国
北朝鮮……テレビのニュースとかだと「北朝鮮」と言った後に必ず「朝鮮民主主義人民共和国」とつけていたけど、民主主義?共和国?そこで思考停止に陥り、もともと韓国とひとつの国であったことすら忘れてしまいそうになる

これ以上のイメージができなかったほどだ。この際無知をさらけ出すけどさ。

盛岡出身の友達が「むちゃくちゃうまい冷麺」の話をしてくれた時も、
どうしても冷やし中華以上のものを想像できなかったし。

だから「在日問題が…」とか言われても、
「えっ、何が問題なの?」としかずっと思えなかったのだけど。それまでは。

気づけば日本人と似た顔をして日本の名前を名乗っている人々の中に、
実は日本国籍じゃなかったり、帰化していたり。
そんな人々が政界財界芸能界にも、考えていたよりずっとたくさんいることを最近──ここ4、5年──になってから知って驚いている。
生まれ育った所や、自分の周りには恐らくいなかったよな~とは思うけど、わからない。

今は焼肉もキムチも食べなくはないけど、なくても別に困らない。



昔('70年代半ば頃)読んだ「小学〇年生」(何年生だか忘れた)の付録で、雑学事典みたいな小冊子があってさ。それに、
「外国人が一番多い都道府県は、実は東京都ではなく大阪府なのです」
てな記事があってさ。
金髪碧眼の家族が「ホンマデッセ」と言ってる挿絵イラストが描かれていた。
ウソつけ。
外国人っても、白人が多いわけじゃないだろ。


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