小夏の大冒険

ちよつとした違和感から世界の秘密へ思考は冒険する

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ワケわかんなかった本──その3

──『星の王子さまと野菜人格』

あれ?今アマゾンの該当ページを見てみたら、タイトルも装丁も変わってる。
発売当初の1987年に見たのは、「卓越した心理療法家のための参考書」なんてサブタイトル、ついてなかったぞ。
装丁は確か、昭和軽薄体だった頃の椎名誠の『さらば国分寺書店のオババ』とか、
函館港祭りの「イカ踊り」を紹介した『イカの魂』と同じシリーズだったぞ。
(しかしどういう括りのシリーズだったんだ、あれは)
この『星の王子…』が青紫っぽい色で、
『さらば国分寺…』がオレンジ色で、
『イカの…』が茶色系の背表紙だったのを覚えている。

アマゾン以外のネットの販売ページも見てみたけど、読者のクチコミが一様に「おもしろかった」と高評価なのが何とも解せない。

ぱっと見て非常につまらんという印象で、深く読み込む気にもならなかった。
星の王子様を精神異常者扱いしている、ということだけはわかった。
じゃあテグジュペリのあの本は良くない本だと言っているのだろうか?
そのあたり、「あれは悪い本だから読んではいけません」とはっきり言ってはいなかった。
その辺、著者の立場が不明確で、それも居心地が悪かった。

それ以前に、野菜人格とは何なのかをはっきり説明してくれ。
それがないから余計にわけわかんなかった。

「野菜人格」があるなら、
「肉人格」や「魚人格」や「果物人格」というのがあるのか?
それぞれの人格にはどのような違いがあるのか?
を解説した本かと思った。
タイトルからすると当然そういう内容を期待するんだが。

あるいは、動物占いのキャラのように、
「トマト人格」や「キュウリ人格」や「ナス人格」や「キャベツ人格」とかがあって、
それぞれのキャラの違いを解説している占い本的なものなのかと思っちまったじゃーないか。

それらの人格と星の王子様との関係は?
ますますわからん。

恐らくこれはタイトルのつけ方に失敗した本なのでは。
じゃなかったら、心理学を専攻した人が内輪ウケで盛り上がっている排他的な本か。

心理療法のクソマジメさをバカにするのが目的なら、
タイトル、見出し含めてもっとはっきりそれとわかる、別なアプローチの仕方があったのではないだろうか。


星の王子さまと野菜人格―卓越した心理療法家のための参考書星の王子さまと野菜人格―卓越した心理療法家のための参考書
(1987/11)
不明

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(関連記事:『ワケわかんなかった本』)

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