小夏の大冒険

ちよつとした違和感から世界の秘密へ思考は冒険する

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ポジティブシンキングの闇

またのタイトルを「ひとりじゃないの~斎藤さん2」とでもしておこう。


だってこの国で最初にポジティブシンキングガァ~と騒ぎ出したのは、斎藤一人さんではなかったはずだし。
一人さんは2番目に騒ぎ出した斎藤さんだったと記憶している。

1番目に騒ぎ出したのは斎藤澪奈子(ミナコ、と読む)という人だった。確か。

とかくサイトウさんというのは、斉藤だったり斎藤だったり齋藤だったり西塔だったり、表記が一定しない。
親戚同士なのに表記が違うなんて一族もいるんじゃないかってぐらい。

しかし今挙げた二人は、どちらも斎藤さんのようである。
ネットで調べた限り、二人が親戚であるという証左は存在しない。
なのに……


時はバブルがはじけかけた1990年代の初頭、女性誌を中心に彗星のように(爆)ミス・ミナコ・サイトウは登場した。実業家という肩書きで、ポジティブ・シィンキング(以下めんどくさいのでポジティブシンキングと表記)を説いていた。

しかし「実業家」ってのも、なんなんだか。八百屋だって肉屋だって魚屋だって「実業」だ。具体的にどういう「実業」なのか。
わさわざ「虚業家」と名乗る奴もいないだろうに。

具体的にというと、貿易? かなんかの会社で、店舗も構えていたらしい。このあたりのことはあまり詳しく知らないが、とにかく当時は、その本業よりも雑誌等のメディアに出て無闇矢鱈にゴージャスさをひけらかし、ポジティブシンキングを騒ぐ姿が目立っていた。

雑誌等、と書いたが、雑誌と、著作と、他は? と考えるとあまり思い浮かばない。
テレビにも出てたかも知れないが、よく覚えていない。
ターゲットは主に若い女性で、男はイマイチ蚊帳の外。

その頃一人さんは何をやっていたかというと、既に健康食品を売って長者番付に名前を晒されていたか、或いはその前の、申告漏れを指摘された反省から「よし、これからは納税額で目立ってやろう」と思い始めた頃だったか。
今みたいに人の道を説いたり、神社作ったり、ナントカ療法のようなことはやっていなかったと思う。
なのに……


まあそんなんで90年代半ば頃には結構なブームになったミナコ・サイトウではあった。
イギリス、イタリアからの洋行帰りがウリで、何かにつけてあちらの階級社会を引き合いに出し、日本もそうなればいいのにという思想がチラ見えした。
「アッパーな人は〇〇する。××しない」とか「そんなことをするなんてロウアーですわ」とかいった言い回しが随所に見られた。
あの頃の日本人は今よりずっと中流意識が強かったし、この話を聞いてアッパーに憧れる半面、ここだけ何かピンとこないものがあったように思う。「日本がそんな風になるわけない」と。
なのに……

90年代も半ばを過ぎる頃から、本人の不倫や略奪婚、詐欺まがいの商売などのスキャンダルが徐々に出てきて、露出も減っていった。
21世紀になる頃には殆ど忘れられた存在になっていた。
2002年にガンで亡くなったらしい。享年45(検索すると44とか、41とかしているサイトもありはっきりしない)。

らしい、というのも、亡くなったことを報道したメディアが殆どないのだ。
あれだけ露出していた女性誌の数々もガン無視。存在自体をなかったことにされたかのように。
東スポなんかには掲載されたようだ。

なんで?
訃報ぐらい載せてあげたってえーやないの。
隠さなければならないぐらいヤバいことだったんでしょーか。
何だか闇を感じざるをえない。

・「ポジティブに考えれば全てうまくいく」と言った本人が早死にしたこと
・金銭的被害を被った人がいること

あと、別に採り上げなくても文句言う後ろ盾とかがいない、からでしょうか。


ただ、ポジティブシンキングという言葉だけはひとり歩きし、その後いろんな人が使うようになった。男も。
怪しげな経営コンサルタントとか、自己啓発本とかにも大いに採り上げられている。
そして一人さんも「ツイてる」を説くようになった。と。

そしてあの頃とは比較にならないほどわが国も二極分化が進み、ごく少数のアッパーと大多数のロウアーにマジで別れてしまった。
ある意味あの人の思い通りになったわけだが、あの人が生きてたら訊いてみたい。「うれしいかい?」と。


のちに叶姉妹が出てきた時「あ~ミナコ・サイトウの劣化コピーね」ぐらいにしか思えなかった。
そのぐらいインパクトだけはあった。
ヘンな話あの人に比べると叶姉妹ってなんだかすごく人畜無害に思えてくる……
舞台裏ではどんなゴタゴタがあったとしても、彼女達は人前に出てしまえば「ゴージャスという型にはまった自分達」を完璧に演じてくれるから。テレビ的にも使いやすいだろーな。
その点あの人は、何やらかすかわからないヤバさがあった。

「光が当たれば影ができ、光が強いほど影も濃い」のは、森田童子の世界だけではない(ここはわかる人だけわかってくれればいいです)。


もークリスマスも過ぎてしまった。
書きたいことは沢山あるのに、書いてる時間がない。
この話も1週間ぐらい温めてしまってました。


「ひとりじゃないの」と言えば、アタシの永遠のアイドル、天地真理さんも独身時代の本名はサイトウ(齋藤、らしい)さんだったな。


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